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石舟村:紀伊続風土記(現代語訳)


石舟村 いしぶり 小名 向峯(むかいみね)

 田畑高 73石3斗1合5勺
 家数  16軒
 人数  102人

芝村の巽(※東南※)1里11町、栗栖川の東にある。この地は南は分領山、北は高原山が聳えて村居はその溪にある。渓流の石舟川という。石舟の字は古は石伏と書いたということを言い伝える。舟伏の2字共にふりの詞に仮りていることは詳らかでない。あるいは石ふねの転訛かという。しかしながら平忠盛の歌に石ふり川と詠んでいるのでその説は違う。石舟の川の中に岩石が多く横たわり、渓流がその岩に触れるので川の名としたのだろう(触(ふれ)をふりというのは古語の例である)。 小名向ノ峰は村の北、登り15町、高原村との境の山の上にある。本村の向かいにあることをもって名とした。

天神社  境内山周60間
 摂社 山ノ神社
村の中にある。村中の産土神である。

観音堂  分領山 禅宗五山派京東福寺末
村の中にある。本堂、僧坊などがある。

地蔵堂  村の中にある。

和歌山県田辺市中辺路町石船

読み方:わかやまけん たなべし なかへちちょう いしぶり

郵便番号:〒646-1412

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牟婁郡:紀伊続風土記