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遊木浦:紀伊続風土記(現代語訳)


遊木浦 ゆうき


新鹿村の東30町、出崎にある。湊がある。前浦という広さ1町ばかり、長さ2町ばかりの小湊である。農漁が相交わる。村の午未の方に磯続きに深さ20間、幅8間の洞穴がある。鳴戸洞という。洞の前50間ばかり海中に遊木戸という周4町ばかりの島がある。

小祠1社

光明寺 遊性山 禅宗曹洞派新鹿村大仙寺末

遊木城趾
村の午未の方の山にある。元亀の頃、有馬玄蕃が築いた所という。玄蕃の墓は村中の光明寺にある(今は大波で流没してその跡はない)。その子を遊木五右衛門という。堀内安房守に仕え200石を領する。高麗陣(※文禄・慶長の役※)のとき軍中に死す。その子を遊木喜蔵という。大坂の陣のとき大阪方に属し逃亡して、終えた所を知らない。

狼煙場
遊木城趾の上にある。

三重県熊野市遊木町

読み方:みえけん くまのし ゆうきちょう

郵便番号:〒519-4205

熊野市の観光スポット宿泊施設



牟婁郡:紀伊続風土記