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中湊村:紀伊続風土記(現代語訳)


中湊村 なかみなと

 田畑高 90石2斗4升4合
 家数  30軒
 人数  148人

古座浦の乾(※北西※)にある。村居が相接して市店の形をなしている。村の中に古の川口であった所がある。ゆえに湊という。後に川口が古座に転じてから古座を口の湊とし、当所を内の湊とすることから中湊の名が起こったのであろう。

弁財天社  村の北、山手にある。

正法寺  瑞光山 禅宗臨済派若山禅林寺末
 本堂(4間半、5間半)  僧坊
村の北にある。当村の墓所の中に高く石垣を築いている所がある。土地の人は高河原摂津守の墓と伝えいう。また堂内に瑞光院玄水居士という位牌がある。これは摂津守の法名という。いま山号を瑞光山ということから当寺はその菩提所に建立したのであろう。

訳官     玉川玄龍
熊野の地は時々異国の漂流人があるので訳官に命ぜられ月俸を与えられる。

和歌山県東牟婁郡串本町中湊

読み方:わかやまけん ひがしむろぐん くしもとちょう なかみなと

郵便番号:〒649-4116

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牟婁郡:紀伊続風土記