紀伊すぽっとみ熊野ねっと

下木守村:紀伊続風土記(現代語訳)


下木守村 しもこもり

 田畑高 53石9斗3升3合
 家数  34軒
 人数  112人

五味村の北2里半にある。上木守村とともに前川の源で、大塔森の西にある。村は大塔森の麓から5〜6里という。木守は隠蔽の意味で山峯が高く聳え、樹林が隠翳することから名づける。小名小木守は本村の西20町ばかりで前川に沿って村居する。

三階ガ滝
村の東4里ばかりにある。前川の流れがここで3段の滝となる。上の滝は高さ15間、なだれ落ちる。中の滝は11間。下の滝は1間半ばかり。ともに直下に懸かるので最も壮観である。しかしながら場所が僻遠なので、他境のものが行けないだけでなく、村人といえども、これを見る者は稀である。幽境はここに至って別に1乾坤をなして他の世界があることを忘れる。

自然滝
村の東10町ばかりにある。前川の流れである。高さ1間ばかり、滝壺は青淵をなし、その深さは測りがたい。

和歌山県田辺市木守

読み方:わかやまけん たなべし こもり

郵便番号:〒646-1331

田辺市の観光スポット宿泊施設

amazonのおすすめ

楽天のおすすめ

牟婁郡:紀伊続風土記