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須江浦:紀伊続風土記(現代語訳)


須江浦 すえ

 田畑高 47石1斗4升4合
 家数  64軒
 人数  268人

大島浦の辰の方(※南東微北※)44町にある。須江は末の意味で(末は仮字須恵であるが、後世通し用いる)大島の末にあることから呼名としたのであろう。大島浦からここに至る小山□の間を経て平坦の地はない。山もまた下草ばかりで樹木を植えない。漁の間には茅を刈ってむしろを作るのを仕事として樹木を植える暇がないという。

村の巽(※東南※)にひとつの小湾があって浦をなす。これを出れば東南大□で波濤が常に烈しい。しかしながら村民はその湾を出て漁を仕事とする。最も艱険だといえる。この島は土地が高いが水が湧き出る所が多い。よって水田もある。

衣美須社  村端の海浜にある。樫野浦と持合という。

南丁寺  春蔵山 禅宗臨済派東福寺末
 本堂(4間、5間)  僧坊
村中にある。

須江崎
村の南6町ばかりにある。島の南端で、東南は大洋に臨んで絶巌怪石が波濤に衝撃せられて釼鋒のように列立する。波濤はこれに触れ、白波が天に翻る。千□の積雪が一時に崩れ落ちるかのように雷の響きをなして地軸がこれのために振動すると思われる。万古このようで昼夜を分かたず、実に壮観である。古人が浙江の潮を論ずるも言うまでもないと思われる。

村から須江崎に至る間に土地の人が地獄と称する所がある。穴の大きさは方7〜8間。その深さは測ることができない。底に海潮が往来して□湧の音がする。その傍らの巌に洞があってそれから潮が入ってくるようである。みな絶壁削立の所でこれを窺いようがないので地獄を名とするという。

その他、島と称する所が多くあるが、みな海中に頭を出す岩石をいうので記するまでもない。

和歌山県東牟婁郡串本町須江

読み方:わかやまけん ひがしむろぐん くしもとちょう おおしま

郵便番号:〒649-3632

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牟婁郡:紀伊続風土記