熊野別当代々次第
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熊野別当代々次第:紀伊続風土記(現代語訳)
熊野別当代々次第 あるいは熊野別当次第、あるいは熊野別当補任記ともいう。
嵯峨天皇の御時に始まる。天仁元年戊子5月10日に白河院の宣下によって、長快別当が頼厳と註釈をほどこして、この書を献じた。
上記について考えてみる。
この書は第1代快慶より第31代正湛までを載せている。そのうち第29代定湛までは同筆で書いてある(書中おりおり加筆がある。その書体もやはり古い)。定湛は正嘉2年に補任した人なので、その頃に書いた書で、30代・31代その後に書き継いだのだ。
「中右記」や「剣巻」などの文によると白河院御参詣のときに長快が初めて別当に補されたのを、嵯峨の御時に始まるといい、天仁元年に長快と頼厳とが註釈をほどしたことをいっているのは定湛などが記したところで、伝えあっている説であろう。
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