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静川村:紀伊続風土記(現代語訳)


静川村 しつかは

和田村の坤の方(※西南※)15町半余りにある。村居は散在してあるいは川に添いあるいは谷にある。村の東は蓑尾谷村と境し、南は大塔の麓まで4里ばかり。西は野竹村と境する。当村は幽谷のなかであるが、川が広く舟運の便がよく材木柴薪を出すのを産業となし、富豪の者も多く土税もまた厚い。便利に任せて長年多くの材木を伐出したので、今は山中の良木が尽き、かつ土税が厚いので、貧村となった。しかしながら居宅はみなよい。静川の名義は七川谷郷の総論に詳らかである。
  熊野の観光名所:筌川(現・大塔川)

小祠1社

宝泉寺  江月山 禅宗臨済派海部郡由良興国寺末、村の中にある。

釣橋
村の南4、50町奥の大塔の山足唐櫃倉(からうとぐら)という所にある。谷底の深さ30間、両岸に峻嶽がそびえてその間12、3間を隔てて行く道がない。その奥山は深く樹木が多くて炭を焼くのに便がある。よってこの倉の両岸に生えている古木から藤縄数条を架け渡し、木を括って横木とし、その上に長さ2、3間ばかりの木を2本宛てがい4継ばかり括って炭を運ぶ道とする。その危うきことは甲斐の猿橋・飛騨の藤橋にも勝るだろう。土地の人でなければ渡ることはできない。

鸚鵡石
村の南20町ばかり、九十良谷という所にある。その地は2つの崖が5、60歩隔たる。尊い山が上に連なりわたって、その下に翠巌がそびえ立ち、叢樹が左右にある。北の崖にいて呼べば南の崖がこれに応える。音響が最もはっきりしている。糸竹歌謳の類いは大小清濁ほんの少しも違えない。翠巌はまことに響石ということができる。

和歌山県田辺市本宮町静川

読み方:わかやまけん たなべし ほんぐうちょう しずかわ

郵便番号:〒647-1714

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牟婁郡:紀伊続風土記