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浜ノ宮村 補陀洛寺:紀伊続風土記(現代語訳)


浜ノ宮村 はまのみや

補陀洛山寺

補陀洛寺
 千手堂
 平政子石宝塔
浜宮王子の境内にある。この寺は草創の時代は詳らかでない。『東鏡』に貞永2年5月27日(※略※)と見えて、この地から渡海すれば補陀洛山に行くということが古くから僧侶が言い出したのでついに寺を建てて補陀洛山と号したのであろう。

当寺の住僧は古くは臨終以前に船に乗せて海上に放ち補陀洛山に行ったという(その舟を切り放った所を綱切島という。勝浦村の条下に見える)。考えるに、補陀洛山のことを仏経に載せて観音大士の霊場とするから愚俗がその説に迷ってそこを極楽浄土となし、下河辺行秀のごときもこれを信じて渡海し、代々住持もみなその跡を追うという。明の田藝蘅が著すところの留青日札に補陀洛山のことを書いてあるのを見ると、尋常の海島で霊応のいうべきことはない。(※略※)

補陀洛山寺
  熊野の観光名所:補陀洛山寺

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浜ノ宮

読み方:わかやまけん ひがしむろぐん なちかつうらちょう はまのみや

郵便番号:〒649-5314

那智勝浦町の観光スポット宿泊施設



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牟婁郡:紀伊続風土記