本宮 神領
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本宮 神領:紀伊続風土記(現代語訳)
本宮 神領
古時の三山の神領のことは那智山の条下に載せた。長寛定文に甲斐国八代荘八講料に御寄付のことがある。建暦2年に日高郡薗宝郷20石を仙洞(※上皇※)から御寄付の院宣がある。寄付状等みな消失して、その詳細は知る方法がない。神領覚書というものがある。これは古い寄付状等を集めて書いたものであるけれども、貫高をもってその数を書くことが甚だ多いので、過ぐるに似たり。他に考えることができないので、そのままに下に載せる。
当郡三栖荘 700貫
上禁中御寄付 衆徒領
同田辺荘 700貫
上庵主領
同三番村 600貫
同四番村 600貫
日高郡塩屋村 12町
上3所 衆徒領
当郡秋津荘 12町
上八講領
本国吉田松岡 24貫
上4月15日神事領
日高郡志賀小池村 60貫
上五節供御戸御供領
同小中 40貫
在田郡西広 44貫
上2所西座領
本郡5ヶ村 1200貫
同4村 900貫
同入鹿村 700貫
同三里敷矢村 800貫
上4所 頼朝卿寄進衆徒領
播磨国三重郡相模国北条 700貫
上赤松家寄進 衆徒領
播磨国新野村 44貫
上6月15日神事領
伊勢国河内 12貫
上衆徒領
備前国児島 8000貫
上禁中御寄付 大祀殿修理領
同吉岡北方 700貫
同金岡 12貫
上2所西座領
大和国宇田郡土屋原 7町7段
上衆徒領
遠江国土橋 12貫
同松袋井 12貫
同木原 1貫200
上総国川原村 12貫
同横田 12貫
上5所燈明領
日下村 2町
モトリ村 1町8段
中郡ナカトシミ村 1町
ハタノ郷 5町5段
コントコンマノカカエ分 7町6段
阿弥陀寺分 12貫
上正月御鏡御供田
碧海荘
上日供米領日下村以下地闕
上は神領覚書に載せるところである。その後の沿革は詳らかでない。豊太閤南征の後、慶長6年浅野氏が三山の社領を定め、本宮の社領を300石となした。封初はこれに襲り用いられる。また竹坊に金15両、二階堂宮内に稟米(※扶持米※)2口を与えられる。
和歌山県田辺市本宮町本宮1110
読み方:わかやまけん たなべし ほんぐうちょう ほんぐう
郵便番号:〒647-1731
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