長尾村:現・三重県熊野市紀和町長尾
長尾村:紀伊続風土記(現代語訳)
長尾村 ながお赤木村の北7町にある。村の南は山で長く尾を引いて突き出ているので村名となったのであろう。 ○住吉明神 方5尺 境内周146間 村の中にある。当村の産土神である。勧請は明応6年という。慶長以来の棟札がある。 ○長全寺 龍門山 禅宗曹洞派新宮城下宗応寺末 村の中にある。本尊は恵心の作で、薬師7体を1木にて彫刻する。古くは花井荘の楊枝村に安置したのを遷したのだ。大阪合戦の頃、回禄にあい、焼け残った古仏を体中に作りこめて元禄年中に新仏を再興したという。末寺が1ヶ寺ある。 ○滝3ヶ所 村から卯辰の方(※だいたい東※)にある。藤坊滝、高さ10間ばかり。鍋滝、高さ同じ。牛鬼滝、高さ2丈ばかり。 ○吹革島 村から卯の方(※東※)にある大岩をいう。1間。根回は5間ばかりで、通り抜けの穴がある。 三重県熊野市紀和町長尾 読み方:みえけん くまのし きわちょう ながお 郵便番号:〒519-5403
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