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板屋村:紀伊続風土記(現代語訳)


板屋村 いたや

島津村の辰の方(※南東微北※)23町にある。地名の意味は村中に昔、入鹿の一族で板屋大屋と号する者がいた。村名はこれから出たか。また地名によってその人を呼んだか、今は何とも定めがたい。村は入鹿谷の川に沿ってある。

小祠2社

宝泉寺  南照山 禅宗曹洞派小栗須村慈雲寺末、村中にある。

大屋又兵衛宅跡
村中にある。今は畑となった。大阪の陣のとき、北山一揆の者が熊沢兵庫の代官山内七左衛門を討とうとしたが、入鹿村の板屋の又兵衛が囲いのけたので米10石を給うと寛文記に見える。また藤堂佐渡守・羽田長門守からの文書にも入鹿板屋荘屋大屋所へと宛名に書いてあるものもある。その後、家は絶えたのであろう。

三重県熊野市紀和町板屋

読み方:みえけん くまのし きわちょう いたや

郵便番号:〒519-5413

紀和町の観光スポット宿泊施設

牟婁郡:紀伊続風土記