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西谷村:紀伊続風土記(現代語訳)


西谷村 にしだに  小名 潮見峠

 田畑高 54石6斗4升3合
 家数  62軒
 人数  160人

北郡村の亥の方(※北北西※)33町余り枝谷にある。古くは真砂村の枝郷であった。真砂村の西にあることから西谷という。村居は槇山の山足は渓流に添って乾(※北西※)三栖荘馬我野村と山を堺にする。小名潮見峠は村の艮(※北東※)4町ばかり、槇山の半腹にある。中辺路街道で茶店がある(詳しくは荘論の下槇山の条下に見える)。

山神森  社地周136間
川端にある。1村の産土神である。境内に石灯籠があって社なし。社を建てれば祟りがあるという。総じて熊野の山中には大樹あるいは古木を神体とし、その境内は雑樹が陰鬱として周囲数町に亘るものが多い。その祭日には供物を木の葉に盛り、あるいは木の葉を供えることがある。通じて木葉祭りという。山中の風俗の一端ということができる。

福岩寺  仙峯山  禅宗臨済派田辺城下海蔵寺末、村の中にある。

和歌山県田辺市中辺路町西谷

読み方:わかやまけん たなべし なかへちちょう にしだに

郵便番号:〒646-1414

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牟婁郡:紀伊続風土記