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温川村:紀伊続風土記(現代語訳)


温川村 ぬるみがわ

 田畑高 135石2斗9升6合
 家数  54軒
 人数  209人

芝村の北、高原村領を経て1里12町余りにある。栗栖川の枝谷中川に添って村居する。村の名前の意味は詳らかでない。考えると、烈しくないのを努留志(ぬるし)という。この地はみな山高く渓流は急だが、ここは地がやや平坦で川の流れが急ではない。よって努留美川の称がある。

春日明神社  境内山周1町
村の中にある。この社は1荘の本宮で、古は荘中の総産土神であったという。明応7年、享禄3年、永禄11年の棟札がある。今は1村の産土神である。摂社に若宮がある。

明光寺  養法山 禅宗関山派田辺城下海蔵寺末、寺の平にある。

牛鬼ガ瀧
村の己の方(※南南東※)、諸(もろ)谷にある。高さ3間余り。

観音瀧
村の乾の方(※北西※)、堂の谷にある。高さ5間余り。

城跡
村の乾(※北西※)、鎌倉峠にある。長さ40間、幅20間。誰の城跡であるか詳らかでない。

和歌山県田辺市中辺路町温川

読み方:わかやまけん たなべし なかへちちょう ぬるみがわ

郵便番号:〒646-1434

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牟婁郡:紀伊続風土記