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大附村:紀伊続風土記(現代語訳)


大附村 おおつき

 田畑高 83石9斗6合
 家数  21軒
 人数  81人

小附村の南15町にある。村の中の谷は2つに分かれる。巽(※東南※)の方の蔵谷は城川の奥で周参見荘の小河内村と峯を境とする。艮(※東北※)の方の小川谷は佐本荘と峰を境とする。村名は慶長検地帳には大槻村と書いてある。古、村の中に大きな槻の木があった。その残木が土中に埋もれてあったが、天明9年の洪水で流れ出たのを村の中の諏訪社の鳥居に造ったことが寛政2年の棟札にある。今、大附と書くのは、後に訓が同じなので字を改めたのだ。この大木の枝葉が小附村領にも及んだので小槻の名があると土地の人はいっている。古く追槻村といったのも大槻の転である。

諏訪明神社  境内森山周160間
 末社2社
小名栗原という所にある。1村の産土神である。

福田寺  弥陀山 禅宗臨済派安宅荘 田野井村天徳寺末
 本堂(5間、4間)   僧坊  地蔵堂  鎮守  祇園社
村の中にある。

和歌山県西牟婁郡すさみ町大附

読み方:わかやまけん にしむろぐん すさみちょう おおつき

郵便番号:〒649-2602

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牟婁郡:紀伊続風土記