紀伊すぽっとみ熊野ねっと

大井谷村:紀伊続風土記(現代語訳)


大井谷村 おおいたに

柳谷村の亥子の方(※北微西※)19町にあって、別にひとつの谷の内にある。村名は大堰の意味である。神上村から当村に至って東西の谷川が5条ある。村居はみなその谷にある。水流はだいたい長さ1里ばかり。みな西に流れて北山川に落ちる。

産土神社  境内周4町
村の南の方にある。この社の上に天宮倉という高さ24、5間の大岩がある。この倉の霊を祭って神と崇めるという。

吉祥庵  大慈山 禅宗曹洞派桃崎村桃源寺末、村の西端にある。

福島石
村の中の谷川の内にある。高さ2間半、周囲7間。石の形は円で、巓(てん)に諸木が多く生い立ち、四面に繁茂する。土地の人は福島石という。側に小祠を建て、この石の霊を祭り、大井の袂(たもと)石という。名前の意味はいずれも知り難い。

三重県熊野市五郷町大井谷

読み方:みえけん くまのし いさとちょう おおいだに

郵便番号:〒519-4675

熊野市の観光スポット宿泊施設

牟婁郡:紀伊続風土記