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西村:紀伊続風土記(現代語訳)


西村 にし

長井村の坤(※西南※)20町にある。村居は往還の西にあって滝本川に添う。村の南、大雲取の山の麓にあるのを小名市ノ坪という。その南5町にあるのを中根という。共に人家は3〜4軒。みな往還の宿屋である。

当村は慶長検地帳には小口(をくち)村とある(小口の意味は荘論に詳しい)。小口はこの谷の総名で、大名と混同するので、東村に向かって西村と呼び、終に小口の名は廃したのであろう。

清蔵泉寺  霊宝山 禅宗臨済派海部郡由良興国寺末、村中にある。

円坐(わろうだ)石
大雲取の往還、小名中根という所にある。大石が4つある。所々に円い飯櫃の形が自然に顕われる。その形により御茶具御沓形などの名がある。土地の人は、熊野三山の大神の御茶屋所であるといってその石を円坐石というと言い伝える。この辺の石質はみなその形があり、珍しいことだ。正面の大石に梵字3字を彫り付け、また所々に人が作ったものに似ているのも交じっているのは自然の石質の上を補ったのだ。

和歌山県新宮市熊野川町西

読み方:わかやまけん しんぐうし くまのがわちょう にし

郵便番号:〒647-1206

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牟婁郡:紀伊続風土記