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長井村:紀伊続風土記(現代語訳)


長井村 ながい 小名 小畔(こあぜ) 小口(こぐち)

赤木村の南14町余りにある。小雲取の山足に村居して往還にある。乾(※北西※)の方に25町余り登った赤谷峠を三村郷日足村との堺とする。村の巽(※東南※)に川を隔てて東村がある。東村及び当村は古くは赤木村の内であったが、元禄以後別に分かれて2ヶ村となる。

村の巽(※東南※)に小名長井があり、本郷であるという。この地に14〜5町の堰筋がある。長井の名はこれより起こる。

小名小口は(小口は古は「おぐち」と称したが、今は「こぐち」と通称する)本村の未の方(※南西微南※)7町半ばかり、滝本川と東村の谷川の落ち合いにあって、西村と堺する。家は10軒ばかり。往還にあるので宿屋を専らとする。

小名小畔は本村の坤(※西南※)6町ばかり、小口川の北の岸にあって、小雲取に登る往還の始まりである。

小口河原  小口川渡
村の南にあって往還である。小雲取に登る往還の始まりである。

桜茶屋
村の乾(※北西※)、小雲取往還の峠にある。本村からここまで10町。わずかに家1軒がある。傍らに桜の大木がある。ここから北は三村郷との界である。

和歌山県新宮市熊野川町上長井

読み方:わかやまけん しんぐうし くまのがわちょう かみながい

郵便番号:〒647-1201

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牟婁郡:紀伊続風土記