玉部:物産第一
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玉部:紀伊続風土記(現代語訳)
玉部
- ○瑪瑙(メノウ) (本草○和名抄に俗音メノウ)
国中の海辺の所々にある。白瑪瑙、黄瑪瑙は多く、竹馬瑪瑙、纏糸瑪瑙は稀である。 - ○水晶(スイショウ) (本草○和名抄にミズトメタマ)
牟婁郡周参見荘の広瀬山及び見老津村の山中で産する。みな形は小さくて鮫(サメ)水晶、針(ハリ)水晶と呼ぶものである。大きなものはいまだ見ない。 - ○珊瑚(サンゴ) (本草○和名抄に刪胡の2音)
牟婁郡田辺荘の海中に大きなものを産するといい伝えるけれども詳らかでない。小さなものは稀に牟婁郡の海中の所々で産する。いま珊瑚砂といって盆石に添えるものの多くは石帆(ウミヒワ ※ウミウチワ?※)の砕けたもので真物は少ない。
熊野珊瑚 (玩石家で琉球珊瑚といい、牟婁郡でサビ○形は珊瑚と同形で長短は等しくない。膚に針眼がある。物理小識で海松という)
牟婁郡の海中に多い。
黒珊瑚 (物理小識○色は黒く硬くて光がある)
本国の海中の所々に多い。 - ○猫睛石(トンホダマ) (格古要論○西洋から来るトンボダマとは別である)
牟婁郡那智荘の二色浜に稀にある。 - ○雲母(キララ) (本草○本草和名にキララ)
伊都郡官省符荘慈尊院村の近山で産する。下品である。 - ○合玉石(コンゴウショウ) (本草)
国中の海辺の所々の砂中で産する。黄赤色ではなはだ細かい。
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