水部:物産第一
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水部:紀伊続風土記(現代語訳)
水部
- ○長流水 (本草)
およそ水と土の性によって五方の気に従う。中央の水は性気ともに剛ならず柔ならず、重からず軽からず。色は清くて味はよい。東北の水は性重く、気は剛である。西南の水は性軽くして気は柔である。しかしながらいま紀の川のような江河の長流水はその水源は高く遠く、その水外動いて、性は静かに質は柔にして気は剛である。味は甘く平らかで毒はない。本草では「病後虚弱揚之万遍煮薬最験あり」といっている。 - ○温泉(イデユ) (本草○和名抄に由る)
『日本書紀』に牟婁の温泉、紀温泉、牟婁の湯泉、また『続日本紀』に武漏(ムロ)の温泉などを出す。今も牟婁郡四村荘湯峯村の温泉、同荘皆瀬川村の川湯の温泉、那智荘湯川村の二河温泉、田辺荘鉛山村の湯崎温泉、富田荘朝来帰村の椿温泉(ツバキノユ)、日高郡山地荘龍神村の温泉、川上荘上初湯川村の温泉などがある。なかでも湯峯の湧泉が発する源はわずかの距離の間に寒熱の2泉が並び発する。遊人は2泉を和解して操浴する。漢土にも寒熱2泉が並び発する所が数多ある。『大明一統志』『広東新語』に見える。
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