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九重村:紀伊続風土記(現代語訳)


九重村 くじゅう

九重の厳島神社

花井村の亥子の方(※北微西※)、7町余りにある。北山川の西に添って山の半腹に村居する。西は三里郷篠尾村と高嶺を境し、丑の方(※北東微北※)は和州十津川の中竹戸村と接する。村の南北に渓がある。南を九重谷といい、北を大宿(おおやどり)谷という。

村の艮(※東北※)4町ばかり、川向にあるのを小名百夜月(ももよづき)という。人家がある。大宿谷の上2町ばかりにあるのを大平(おおだいら)という 。家は僅かに1軒のみ。九重の意味は詳らかでない。土地の人は「ふじゅう」ともいう。

  熊野の説話:百夜月、地名の由来

小祠1社

九重の厳島神社
  九重の厳島神社:熊野の観光名所

延命寺  藤谷山 禅宗臨済派新宮城下成林寺末、村中にある。

甲ガ森
村の亥の方(※北北西※)41町にある。高峰である。北は和州玉置山に接し、南は三里郷篠尾村に至る。

玉置山伏拝
村の北38町余りにある。和州玉置山領に境して甲ガ森の山足である。この辺から玉置山への街道で、遥拝所といって小さな石仏がある。

  熊野の観光名所:玉置神社 

和歌山県新宮市熊野川町九重

読み方:わかやまけん しんぐうし くまのがわちょう くじゅう

郵便番号:〒647-1233

熊野川町の観光スポット宿泊施設

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牟婁郡:紀伊続風土記