長追村:現・和歌山県東牟婁郡古座川町長追
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長追村:紀伊続風土記(現代語訳)
長追村 ながおい
田畑高 40石3斗2升5合
家数 28軒
人数 111人
三前郷の大川村の北18町にある。村居は古座川の左の岸から佐本谷川に添って散在する。
村名は大永将軍社の棟札(承応3年)に「長うい」とある。土地の人も多くは「長うい」と呼ぶ。これが正しい意味である。土俗で山間の田地1区ずつを「○○うい」と呼ぶ。人家のある1谷またその辺の田地等を○○垣内と呼ぶようにである。「長うい」も長い1区の地の意味である。「うい」の語意はわからない。今「おい」と呼ぶのを正しいと心得ているのは追の字に馴染んだからでかえって訛りである。
慶長検地帳に当村及び東栗垣内村・中村・西川村・平野村・根倉村の6ヶ村を合わせて佐本村とし1村とする。慶安以後に今のように6ヶ村に分かれた。
○産土神社
春日社・大永将軍 2社境内森山周70間
村中にある。両社は相並ぶ。共に1村の産土神とする。村民の烏藤善右衛門安の系図によると、先祖左馬頭藤原香元という者が大永年中に信州から当地に来て住み、氏神の春日明神を勧請し、その子左衛門尉義重が氏神の側に小祠を建てて父が着ていた鎧1領を納め、大永将軍と尊仰した、という。大永は当地に来たときの年号である(香元と子の義重の建立のことは元禄の棟札にある)。
○清源寺 長久山 禅宗臨済派若山禅林寺末、村中にある。
和歌山県東牟婁郡古座川町長追
読み方:わかやまけん ひがしむろぐん こざがわちょう ながおい
郵便番号:〒649-4444
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