紀伊すぽっとみ大谷ねっと

大谷村:紀伊続風土記(現代語訳)


大谷村 おおたに

 田畑高 18石6斗9升4合
 家数  24軒
 人数  122人

熊野村の西北1里ばかり、山峯を隔てた1小渓である。広見川の支流で北は四番荘下川下村と山を堺とする。谷狭く少しの斜田にみな鹿砦をなしてる。山の民は純朴で総じてこの辺りは大古の民の風である。

石鍾乳
村の中に浅い巌崛が2つある。1つは幅7〜8寸、長さ2尺。もう1つは1尺ばかり。その大きさは年々増すという。また小さい鍾乳が多くある。その大きなものは少し紫色を帯びる。鉄椎で小片を取ってこれを見ると、□徹玉のようである。昔ある人が法華経の文を書写し埋めたとして土地の人はこの崛を経塚という。乳が少ない者がこの塚に立願すれば験があるといって村中及び近郷より詣でる者が多い。

和歌山県田辺市西大谷

読み方:わかやまけん たなべし にしおおたに

郵便番号:〒646-0000

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牟婁郡:紀伊続風土記