市鹿野村：現・和歌山県西牟婁郡白浜町市鹿野
※本ページは広告による収益を得ています。
市鹿野村：紀伊続風土記（現代語訳）
市鹿野村 いちがの 小名 瀧（たき）
田畑高 ２０９石６斗７升９合
家数 １４７軒
人数 ５８２人
安宅荘の小房村の東２６町にある。市鹿野は１の野の意味であろうか。荘中の中でこの地は平田が多いことからこの村名が起こった。小名瀧は本村の艮（※東北※）にある。村の東の合川より来る川の流れがこの地に至って大河となり、これより下流を安宅川また日置川という。
瀧の川の流れは巌険で灘の勢いは目を眩まし魂を驚かせて長く見ることはできない。大瀧、小瀧の名があって瀧村の名はこれから起こる。瀧の下流より初めて舟の往来があって１日で海口の日置浦に至ることができる。運漕の利が多く、四番荘及び当荘の口で諸村の物流の集まる地なので、瀧の地は村居はすこぶるよく山中にしては市□の形がある。
○熊野権現社 境内森山周６町半
本社４社（１１神合祀） 末社２社 庁 鳥居 橋
村の中、川端にある。当村及び佐田村・古屋村・中野俣村・上露村の５ヶ村の産土神である。社殿はすこぶる美しい。
○小祠２社
大瀧神社 社地森山周８８間、摂社１社がある。
秋葉社 社地森山周９８間、摂社に若宮がある。
２社とも瀧にある。
○吉祥寺 鹿野山 禅宗臨済派妙心寺末
本堂（表行６間半） 僧坊 鎮守社
村の中にある。
○善光庵 村の中にある。
○善行院 修験者。村の中にある。
○地士 岡本儀助
和歌山県西牟婁郡白浜町市鹿野
読み方：わかやまけん にしむろぐん しらはまちょう いちかの
郵便番号：〒646-0301
amazonのおすすめ
楽天のおすすめ