境村:現・和歌山県田辺市芳養町
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境村:紀伊続風土記(現代語訳)
境村 さかひ 小名 田川谷(たがはだに)
田畑高 282石1斗3升4合
家数 76軒
人数 362人
中村の北8町ばかり、川の東にある。村名は古は堺の字を用いた。下芳養と上芳養との境であることをもって名付けたのだ。小名田川谷は村の東11町余りにある。
○小祠4社
愛宕社 社地周12間、村の巽(※東南※)、山の上にある。
祇園社 村の北の山の内にある。
尾山明神社 秋葉社 2社社地周1町20間、田川谷にある。社前に押分岩という奇巌がある。高さ2間余り、長さ6間ばかり。両断してその間1間ばかり開いて社前への道とする。
○不動堂
秋葉社の側にある。不動の木像2体を安置する。
○不動巌
田川谷の民の家がある所の艮(※東北※)3町ばかりにある。巌腹が洞をなし、口は狭いが、少し行けば中はやや広く前面巌の隙間から日光が漏れ入って明るい。内に不動の木像を安置したゆえ不動巌という。今その不動を村の中の不動堂に移す。
○砦跡
村の西の方2町ばかり、峯山という所にある。東西30間余り、南北24間余り。湯川氏が築いた所という。
○水取山
田川谷にある。山の上より望めば田辺・秋津2荘が眼底にある。むかし砦を構えた所という。山が高くて水に乏しく麓より水を運んだことより水取山の名がある。
和歌山県田辺市芳養町
読み方:わかやまけん たなべし はやちょう
郵便番号:〒646-0056
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