紀伊すぽっとみ熊野ねっと

田尻村:紀伊続風土記(現代語訳)


田尻村 たじり

 田畑高 304石9斗8升4勺
 家数  49軒
 人数  258人

林村の西10町にある。村名は田後(たじり)の意味である。

氏神社  社地周4間、村の中にある。

瑞光寺  白毫山
村の南にある。修験の支配である。伝えていうのに、むかし盗人がいて本尊を掠め取る。その後、日高郡南部荘埴田浦の漁夫の網にかかって上がったのを再び当寺に安置した。その頃、毎夜、寺内に光る地があった。土を掘って見れば本尊の白毫(※びゃくごう:仏の眉間にあって光明を放つという長く白い巻き毛。仏像では水晶などをはめ込んだり浮き彫りにしたりして表す※)である。それより白毫山と名付けたとか。

曾和砦跡
林村の八幡宮の社地の傍らで当村領にある。東西30間ばかり、南北40間ばかり。

狼煙所
村の西、南部荘との堺の山の上にある。

古道
狼煙所に5間ばかりの切抜があり、芳養坂という。西は南部荘の北道村より東は林村境村を過ぎて田辺荘に通じる。これは古の熊野往還であるという。

和歌山県田辺市中芳養

読み方:わかやまけん たなべし なかはや

郵便番号:〒646-0057

田辺市の観光スポット宿泊施設

amazonのおすすめ

楽天のおすすめ

牟婁郡:紀伊続風土記