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江田浦:紀伊続風土記(現代語訳)


江田浦 えだ

 田畑高 161石1斗8升3合
 家数  35軒
 人数  177人

田子浦の東25町にある。険路である。江田川が三前郷峯村との界の山から流れ出て西南に走る。村はその河口にある。

徳明神社
 末社2社 若宮・稲荷社
村の西にある。1村の産土神である。古くは村民の浦儀左衛門というものの先祖が造立した所であるという。祭神は詳らかでない。

若宮  村の乾(※北西※)にある。

海蔵寺 安養山  禅宗臨済派京妙心寺末
村中から寅の方(※北東微南※)、山手にある。本堂は、浦儀左衛門の先祖の1人の建立という。山林が2ヶ所ある。境内に石地蔵がある(台座に小河浦十郎ノ父義続天正十一年未五月二日心源本空居士とある)。

双島
小島2つが村の坤の方(※西南※)海中にある。島の中に弁財天の小祠がある。

旧家     地士 浦儀才次
その家は駿河守忠重の5代の孫、浦野四郎重遠の裔、小川又次郎の後裔である。義重は美濃の国より当国に来て江田浦に住まうと伝えいう。しかしながら水火の難に遇って文書等を紛失して詳らかでない。封初以来地士に命ぜられる。大慧公の時より大荘屋を勤め、代々相続する。

地士      浦 儀八郎

和歌山県東牟婁郡串本町江田

読み方:わかやまけんにしむろぐん くしもとちょう えだ

郵便番号:649-3521

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牟婁郡:紀伊続風土記